クルードラゴン1号機の打ち上げとISSへのドッキング成功について思うこと

去る11月16日(日本時間)、野口聡一さんら4人の宇宙飛行士を乗せた、アメリカの民間企業「スペースX」社の宇宙船「クルードラゴン」の1号機がケネディ宇宙センターから打ち上げられた。

 

クルードラゴン1号機はその後、翌17日に国際宇宙ステーション(ISS)に到着・ドッキングし、4人は無事にISSに到着した。

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かつて、宇宙開発といえばアメリカとロシアの二国が牽引していた。

スプートニク1号・2号とアポロ11号のように、両国はある時は冷戦の対立構造を反映して互いに激しく競争し、またある時はアポロ・ソユーズテスト計画のように、米ソデタントの流れを汲み、互いに手を取り合って進めてきた。

その後、アメリカはスペースシャトル計画を開始。2011年7月にミッションSTS-135を終えてスペースシャトルアトランティス号が退役するまで、実に30年に渡ってスペースシャトルアメリカの宇宙開発を支えてきた。

白を基調としつつ要所要所を黒くしてメリハリを持たせ、翼を備えた特徴的な外観をした軌道船(オービター)、暗いオレンジ色の液体燃料タンク、固体燃料を納めてオービターの横に2本並ぶ白い補助ロケット。カウントがゼロになる直前に燃焼を開始して激しく炎を上げ、ゼロのカウントとともに発射台からゆっくりと上昇し、白煙の筋を残して青空へと飛び立っていくその姿は、ロケット打ち上げのいわば原風景となっている人も少なくないだろう。

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スペースシャトルの退役後、計画はスペース・ローンチ・システム社のオリオン宇宙船に受け継がれたといえるが、開発や試験が完了するまで少なくとも数年はISSとの間での物資や人員の輸送はロシアのソユーズに頼ることとなった。

 

最後のスペースシャトル引退から9年。

ついに、アメリカが有人宇宙飛行に帰ってきた。ISSアメリカの宇宙船が戻ってきたのである。*1

1969年、私が生まれるずっとずっと前にはもうアポロ11号が月に行ったというのに、人類はいまだ月に行ったのみである。広大で深遠な宇宙のスケールを考えれば、薄皮にすら及ばないといえるだろう。しかし、スペースX社には火星有人飛行の計画もあるとされる。今後の宇宙開発のさらなる進展に期待したい。

 

 

 

さて、スペースX社は2002年に設立された、まだまだ新しい企業である。にも拘らず、この短期間で有人宇宙飛行という偉業の達成に至った。

さらに、スペースX社のCEO、イーロン・マスク氏は、今や時価総額トヨタをも抜き去った世界一の自動車メーカー、テスラ社のCEOでもある。

今更いうまでもないが、テスラ社の主要な製品といえば、優秀な自動運転技術を備えた電気自動車であろう。従来からのメーカー各社が日夜様々な努力を積み重ねて実現を目指している一方で、一歩先んじているといっても過言ではないだろう。

ここで一つの疑問が浮かぶ。

なぜ、イーロン・マスクはこれほどの短期間にこれほどの偉業を成し遂げたのだろうか?

今回は、その答えの一つとして考えられる可能性に焦点を当てて考えたい。

その可能性とは、一言で言えば

イーロン・マスクレプティリアンの末裔説

である。

多くの方がご存知のように、レプティリアンとはヒト型爬虫類のことである。

イーロン・マスク氏は南アフリカ出身であるが、仮に氏の遠い遠い祖先が火星からやってきたレプティリアンだとしたら、以下のような説明が考えられる。

白亜紀末、地球は大規模な隕石の衝突を経験した(いわゆるジャイアンインパクトである)。これにより巻き上げられた粉塵が太陽光を遮り、全球的な気温低下を引き起こした。メキシコのユカタン半島には巨大なクレーターがあり、またこの年代の地層には地球では希少だが隕石には豊富な元素であるイリジウムが大量に含まれていることもこの説を支持するものである。

だが、この隕石とされるものが火星人の宇宙船であったとしたらどうだろうか。

イリジウムは非常に硬く、また融点が高い。このため、加工が難しい一方、高い耐熱性・耐摩耗性を求められる場面においては非常に優れた素材であるといえる。

高い耐熱性という言葉から何かひらめかないだろうか。そう、宇宙船である。

かつてスペースシャトル・コロンビア号は打ち上げ時に剥離した耐熱タイルが機体に衝突し、帰還時に空中分解するという痛ましい事故を起こしている。宇宙船は大気圏への突入の際に断熱圧縮により高熱に晒されるのだ。

従って、一つの可能性として、火星人がイリジウムを主原料に使った巨大な宇宙船を制作、地球への移住を試みたと考えることができるだろう。その際、なんらかのトラブルにより宇宙船が地球への軟着陸に失敗、イリジウム製の巨大宇宙船はあたかも隕石のように地表にクレーターを作り、周囲の地表に大量のイリジウムを撒き散らしたのである。

おそらく多くの火星人は衝突により死亡したと思われるが、かろうじて生存した一部の火星人は地表に降り立ち、寒冷化が始まった地球で多くが命を落とすも、一部は生存し子孫を残したと考えられる。

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時は進み、21世紀。地球の技術でも技術的問題を解決可能と踏んだイーロン・マスク氏は、スペースX社を設立。白亜紀以来およそ6550万年ぶりの、火星への里帰りの準備を始めたのである。

この説に立てば、なぜ宇宙開発と自動運転技術の開発を進めるのかにも説明を与えることができる。

宇宙開発は紛れもなく火星への里帰りの手段であるが、自動運転は将来恒常的な火星との移動手段の構築に向けた基礎技術開発と捉えることができる。今はまだ宇宙飛行士しか宇宙には行けないが、将来的に地球にいると思われる多くの火星人の末裔が火星と地球を往復するにあたっては、そのコストを下げるのはもちろん誰でも安全に宇宙船を飛ばせることが必須だ。そのためにはまず地上を走る車で自動運転の基礎技術を開拓、将来的にこれを空飛ぶ車に応用し、最終的には宇宙船の完全自動操縦を達成するのである。

従って、テスラ社は将来的には空飛ぶ車を開発することを目指していき、やがてはスペースX社と合併、完全自動操縦の宇宙船を開発することとなると考えることができるだろう。

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 スペースX社のロケット「ファルコンヘビー」の初打ち上げの積荷はテスラ・ロードスターで、火星に向けて放出されたという。これもゆくゆくは里帰りするというメッセージと捉えることができるだろう。

そんなわけないだろ。

 

謝辞

この記事を書くにあたって、イーロン・マスク氏が宇宙人であるという奇抜なアイデアを提供してくれた私の親に心から感謝します。ちなみに「じゃあスティーブ・ジョブズも宇宙人か」と聞いたら「そうだ」と返されました。

 

 

以上

*1:厳密には5月にすでにスペースX社の宇宙船により有人宇宙飛行は達成されている。

アメリカ大統領選について思うこと2

大統領選もようやく一応の決着をみたようだ。

バイデン候補が当選に必要な過半数の選挙人を獲得することが確実となり、11月8日には勝利宣言をした

一方、敗れた形になるトランプ大統領は法廷闘争で徹底的に抵抗するという指針を以前から表明しており、場外乱闘も辞さない構えだ。

ところで、アメリカの選挙人はおおよそ人口を反映してその人数が決まる。これを踏まえると、トランプ大統領には秘策があると思われる。

日本を51番目の州とするのだ。

日本の人口は現象こそしているものの概ね1億程度、一方アメリカの人口は3億程度である。従って、日本の選挙人は単純計算で180人程度となり、これを加えるとトランプ大統領にも逆転の余地が出てくるということになるのだ。

法廷闘争ではおそらくこの線で攻めてくることになるだろう。日本政府の対応に注目したい。

 

 

 

ところで、おそらくこれを読む人の多くは大学生で、おおよそ20歳としてご両親が25歳から30歳の間に生まれたとすると、多くの人の親は50歳前後、あるいはそれ以上の年齢になるのではないだろうかと思う。

両親がYouTubeを見始めたとかツイッター等のSNSを始めたといった情報に接したら、十分注意した方が良い。

YouTubeなんかは音声を垂れ流しにして何かの作業をしながら音声だけ聞くという人も少なくないと思われるが、これが在宅勤務と組み合わされると仕事をしながらYouTubeで動画を垂れ流しにしているといった状況がしばしば生まれる。

オフィス勤務であれば、会社のPCで業務時間中にYouTubeの動画を1日何時間も再生していれば気づかれし、場合によっては注意されることもあるだろう。しかし、在宅勤務で私物のPCやタブレットを使用していれば、会社がそれに気づくことはない。

一方、YouTubeでは特に顕著に思われるが、これらのサービスは自分の好みに合ったコンテンツをお勧めしてくれるという傾向がある。

例えば旅行関連の動画を何本か見れば、同じチャンネルか別のチャンネルかという違いはあるものの旅行関連の動画が画面に表示されるようになる。

しかも、YouTubeには次の動画を自動で再生してくれる機能があるのだ。まさに「ながら視聴」にうってつけの機能といえるだろう。

これらが合わさった結果何が起こるか。

  1. 在宅勤務になるなどのきっかけで、私物のPCやタブレットYouTubeを見始める。YouTubeは50代前後の世代やもっと上の世代にも知名度があり、何らかのアプリをインストールせずともブラウザで容易に見ることができるからだ。
  2. ここで初期に触れるコンテンツによってYouTube側でその人の好みそうな動画を判定し、次々にお勧めしてくる。自動で次の動画が再生されるので、視聴者の側はただ待っているだけでも良い。
  3. 上で初期に何らかの政治的思想を比較的強く帯びた動画を見ていた場合、あとはその方向性の思想を帯びた動画が大量に連続再生される。
  4. 他の作業をしながらでも音声は流せるので、あまり忙しくない時には音声だけ流し続けながら仕事をする、あるいは夜の自由な時間を動画の視聴に充てるようになる。さすがに1日8時間とまではいかずとも、1日3時間程度見るということは十分考えられるだろう。

このようにして、特定の方向性の思想を持った動画を1日数時間視聴するというサイクルが確立される。

こういった下地ができていると、見ていた動画の方向性によっては「バイデンたちは不正選挙をしている、アメリカの多くのメディアはトランプさんをいじめている」といった考えを発言するようになる。

当然これも一つの考えで、実際アメリカのメディアが反トランプ色が強いように思われるが、不正選挙という点はやや怪しいように思われる。

日本の選挙では翌日には開票が終了して結果が出るが、今回の大統領選は特にバイデン候補への支持が厚い都市部の有権者の多くが民主党の呼びかけに応じて郵便投票を利用し、一方トランプ大統領への支持が強い地方の有権者は投票所で投票を行ったとされている。この結果、都市部の郵便投票の開票が遅れ、トランプ大統領が優勢だった州で終盤になってバイデン候補が逆転するという状況が見られたようだ。実際、開票速報を見ても特に開票の遅れていた州では都市部の開票率が低かった。これらの地域で都市部のバイデン票が最後にカウントされて逆転したという説明には説得力があるのも事実である。

もちろん日本の選挙に慣れた人間からすれば、特に州ごとの開票結果しか見ていなければ、ここで不正を疑うというのも大いに理解のできる考えではある。

読解力≠行間を読む力

現代文(特に論説文と呼ばれるタイプの文章)の試験では、何らかのステートメントに傍線が引かれ、「〜とあるが、どういうことか。」といった、説明を要求する問題がしばしば出題される。自分がこんな試験を受けていた時は「めんどくせえなあ」といった感情を抱きがちであったが、筆者が言っていることをその通りに理解するというのは試験で問題にできるくらい重要かつある程度の鍛錬が必要な能力なのである。

我々の会話は時に「行間を読む」行為あるいはこれに類する作業が重要になってくる。例えば「行けたら行く」は、単純な条件分岐だけではなく文脈によっては「行けない、行かない、行きたくない」といった意味になりうるし、「ぶぶ漬けでもどうどす?」は京都の人間が言えば「いい加減さっさと帰れこの野郎」といった意味にもなりうるのだ。

そして、会話における多くの場面で、論理的にどうであるかという読解は必ずしも適切ではなく、行間を読むことが求められる。ゆえに、多くの人間は何もしなければ行間を読む力を働かせてコミュニケーションを行うのではないだろうか。

「お前らの親がガチでトランプを支持していて夕飯一緒に食べてる時に選挙結果をバイデンの陰謀だって言い出したらどうする?(実話)」

 

久々に親と一緒に夕飯を食べていたら、マジでこう言ってきた。以前からトランプ大統領を支持しているということは(主観的には)割と強く表明してきていたので、これを言い出すこと自体はそれほど不思議ではない。しかし、そこで上に書いたような「不正というが都市部のバイデン票が集計されただけではないか」という話をしたのがいけなかった。

少なくとも「不正とされるが実態はこうではないか」と主張することとバイデン候補を支持することは論理的には関係ないはずだ。実際その時も今もどちらかの候補を明確に支持し、もう一方の候補を明確に支持しないということはない。

しかし、私も含め、日常会話というのはいちいち明確な論理構造を気にして行わないのが大半だ。どうも親にとって私の発言は私がバイデン候補を支持しているという印象を与えてしまったらしい。(私も親ももう立派な大人なのだから、些細なことで関係を悪くするのはできれば避けたいし、避けられると信じているが……)

 展望

親の言うアメリカのメディアがトランプさんをいじめているという主張は反トランプ色が強いメディアが多いという意味ではある程度正しいと思われる一方、不正選挙という話は今のところ信憑性がそれほど高いとまでは言えない。訴訟で不正があったなかったという話に決着がつくのはもうしばらくかかるだろうから、少なくともそれまでは、親は不正があったと考え続けるだろう。もっとも、仮に不正があったとして結果を覆すには至らないのではないだろうか。

その後トランプ陣営が敗訴したとして(つまり結果が覆るような不正はなかったという裁判所の判断が下されたとして)、親がトランプ敗北を受け入れるのか不正を主張し続けるのか、主観的には不正を主張し続けそうに思われるが、これも根拠のまったくない霊感なので、全く予想がつかない。

いずれにせよ、何らかの政治的思想に完全に凝り固まってしまうのは良いことばかりとは思えない。いわゆるエコーチェンバーという現象がツイッターをはじめとしたSNSでは発生しやすいと言われているが、YouTubeも同様であるといえるだろう。もしここまで読んだ人の親がYouTubeを見始めたら、あるいはツイッターのようなSNSを始めたら、こういったことになる可能性を頭に留めておいてもいいだろう。一緒に顔を合わせて話せれば、完全に思想が固まってしまうことも防げるかもしれない。

 

 

 

でもガチで不正やってたらそれはそれでめちゃくちゃ面白いので正直トランプ陣営には徹底的に法廷闘争で抵抗して欲しい。

 

以上

アメリカ大統領選について思うこと

アメリカ大統領選がアツい。

両者激しい接戦を繰り広げ、双方が勝利宣言をする始末だ。エンターテイメントとして実に完成度が高い。やはりハリウッドを抱え世界のエンターテインメントを牛耳ってきた国は選挙もエンターテイメントにすることに余念がないのだろう。

ましてやプロレスにも造詣の深いトランプ大統領のことだ。

gendai.ismedia.jp

トランプ大統領が負ければおそらく法廷闘争に持ち込むとされているが、これも彼なりの場外乱闘ということだろう。

それに比べて日本の選挙ときたら、投票終了即当確が出た前回の都知事選を振り返るに、実に恥ずかしい。我々もせめてあの赤い帽子をかぶるところから始めた方がいいんじゃないだろうか。

この選挙の展開を振り返ると、メディアの報道をみるにバイデン前副大統領が優勢かと思いきや蓋を開けてみるとトランプ大統領が健闘し一時は優勢になるも、終盤になって都市部の郵便投票の開票が進むにつれて次第に都市部からの支持が大きいバイデン候補が激しい追い上げを見せる展開となった。この記事を書いている段階ではいまだ決着がついていない。

勝者はバイデン

しかし、この選挙、実は戦う前から結末は決まっていたのだ。トランプ大統領といえば、我が国の安倍前首相と非常に親密な関係にあったことで知られている。

 これほど親密な関係にあった安倍前首相とトランプ大統領。太平洋の海底数千メートルに敷設された日米ホットラインでは、広大な海を挟んで日夜2人の熱い言葉が交わされていたに違いない。両氏は任期が終わるのも比較的近く、来期も一緒に国家元首の座に就き、日米の関係をさらに密接にしていこうと誓い合っていたと考えるのが妥当だろう。

そんな中、突然の辞意表明。トランプ大統領の受けた衝撃は察するに余りある。毎晩のように言葉を交わした遠距離恋愛の相手が突然一方的に別れを切り出したのだ。好物とされるボリュームたっぷりのハンバーガーを食べてもきっと胸焼けを起こしていたことだろう。

rocketnews24.com

それでも、彼には戦わなければならない理由があった。一貫して強い男を演じてきたトランプ大統領。その強さがたとえ虚構であったとしても、虚構を貫き通すことこそが強さなのだ。シンゾーが日本の首相に返り咲く日が来ることなどもはや来るはずがないと分かっていても、彼にはシンゾーの帰りを待ち続ける以外の選択肢はない。仮に大統領選という勝負を勝ち取ったところで、シンゾーとホワイトハウスで会うことが叶わぬ願いだと知っても、

ホワイトハウスはいつでもお前を待っているぞ」

というメッセージを日本から見ているシンゾーに送る。それが、不動産王として成り上がり、財産、名誉、地位を獲得した、ドナルド・J・トランプという男の、安倍晋三に対する最後の義理なのだ。

しかし悲しいかな、シンゾーという精神的支柱を失ったトランプには、もはやこの選挙戦を最後まで戦い抜くパワーなど残っていなかったのだ。それでも、老体に鞭を打ち、コロナ感染を乗り越え、最後の体力を振り絞ってアメリカ全土を駆け回り遊説を行ったトランプ大統領

破産と復活を繰り返してきた彼のことだ。冷静に自分の体力を見つめ、自分がこの勝負を戦い抜くリソースを持ち合わせていないこと、すなわちこの勝負に乗れば玉砕を覚悟せねばならないことなど知っていたに違いない。それでも、根性と気力で戦い続け、遂には最高裁で不正選挙の訴えが棄却されたところで刀折れ矢尽き、立ち往生する。やがて裁判所の前にはその時の彼の姿を彫った銅像が設置されるに違いない。銅像はきっとアメリカの新たな観光名所となることだろう。

 

余談だが、どうもインターネットには国家元首の陰茎開示を求める動きがあるようだ。バイデン候補が大統領に就任すれば#ちんぽを見せろジョーバイデンということになるのだろう。こっちの方が語感がいいし多分バイデンが勝つと思う。

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選挙戦が終わったらハワイあたりで両夫婦揃ってゴルフとバーベキューしてたりしそう

 

以上

全裸中年男性とエンドレスエイト

「何がセプテンバーじゃ!わしの8月はまだ終わっとらん!」

 

11月の朝、アパートの前の公園から叫び声が聞こえた。こんな時間に公園で騒いでいる時点でまともな人間ではないのは分かりきっていたから、カーテンの隙間から覗くように見下ろすと、全裸中年男性が公園の中を歩き回りながら何やら叫んでいた。

一通り叫び終わった全裸中年男性は、持参したラジカセにカセットテープを入れてラジオ体操を始めた。朝の公園に響くラジオ体操の音声は夏休みを思い起こさせた。

実に美しく、洗練された動きだった。全裸中年男性の腕が、脚が、本来あるべき場所にぴったり収まるように動いていた。第2まで完璧に躍りきった時には心の中で思わず拍手をしていた。

やや息を弾ませた全裸中年男性は、徐にビニールプールを取り出し、顔を赤くしながら息を吹き込み始めた。

膨らませたプールに水を張り足を浸ける全裸中年男性。どこから持ってきたのか、スイカまで用意してある。さすがに傷んでいるだろう。スイカを食べ終えた全裸中年男性は両手に花火を持ち、腕をぐるぐると振り回し始めた。火の粉が飛ぶのも気にせず花火を振り回し、火花に包まれるその姿は、原始的な宗教の儀式のようですらあった。

ふと、全裸中年男性は寒くないのかという疑問が浮かんだが、すぐにそれは愚問であることに気づかされた。

子供は風の子元気な子。全裸中年男性の8月は、彼が言う通りまだ終わっていないのだ。彼のカレンダーをめくってくれる大人は現れるのだろうか。しんみりした気分になりながら警察を呼んだ。寒い朝のことだった。

瀬戸内海の貧栄養化問題について思うこと

瀬戸内海が、きれいになりすぎている—。

環境省の官僚たちは、頭を抱えていた。


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穏やかな海に島々が点在する景勝地、瀬戸内海。穏やかな波と晴れの多い気候は、風光明媚であるだけでなく、豊富な漁業資源も育んでいた。広島の牡蠣などはその最たる例といえるだろう。

ところが、戦後の経済成長に伴い、周辺の人口が増加すると、穏やかな海が今度は仇となった。

洗剤は硬水中では洗浄力が低下してしまう。これは、高校の化学でも習う良く知られた事実だ。大雑把に言えば、硬水中にはカルシウムイオンが多く含まれていて、これが洗剤の成分と結合してしまい、洗浄力が失われてしまうという説明がされる。

そこで、この問題に対処するべく、洗剤にリン酸塩が加えられた。リン酸塩は水に溶けるとカルシウムイオンと強く結合する。そこで、水中のカルシウムイオンをリン酸塩と結合させてしまい、洗剤の成分と結合しないようにすれば、洗浄力が失われずに済むということだ。

ところが、リン酸塩は化学肥料にも使われる。家庭からの生活排水に含まれるリン酸塩が、海に流れ着くとプランクトンの栄養として働いてしまい、プランクトンが以上に増殖するという事態が頻発するようになった。いわゆる赤潮である。

 

問題は、瀬戸内海が穏やかだったことだ。そもそも瀬戸内の海が穏やかなのは、南北を四国と中国地方に挟まれ、いわば閉鎖的な水域であることも理由の一つである。閉鎖的であるということは、一度汚染されるとなかなかきれいにならないということだ。

行政もただ指を咥えて見ていたわけではない。環境省(当時の環境庁)は「瀬戸内法」などと通称される、瀬戸内海環境保全特別措置法に基づいて様々な面から水質改善に取り組んだ。

洗剤メーカーも、滋賀県でリンを含む合成洗剤の使用、販売、贈与が禁止されたのを契機に、リン酸塩に代わる物質を開発。今や我々が店頭で目にする洗剤はほぼ全てリンを含まない洗剤と言ってよいだろう。中には今でも小さくリンを含んでいないことをパッケージに表記している洗剤があるくらい、徹底的な無リン化が押し進めらた。

こうした努力が実を結び、今や瀬戸内海の赤潮は激減している。

 

しかし、今度は「きれいすぎる」という問題が出てきたのだ。

「今さらどうすりゃいいんだ…」

そんな役人に、一通の手紙が届いた。泥がついていたのか、封筒に茶色い染みがついている。差出人を見ると、岡山北部の男性からのもののようだった。

若干の不審さを覚えながらも封を切ると、そこには瀬戸内の海で育った魚を食べて育った者としてこの問題を見過ごせない、自分ならこの問題を解決することができるということが力強い筆跡で書かれ、末尾には、「至急メールくれや」という言葉と共にメールアドレスが記されていた。

役人ははじめ、手紙を捨ててしまおうかと思っていたが、なぜか捨てることができずにいた。男性の熱い思いを感じたからなのか、泥で汚れたらしき手紙に汚れ仕事も厭わず努力を重ねる差出人の姿を見たのか、あるいはどこか引き込まれる文章のせいなのかは分からない。結局、フリーメールからメールを送り、ひとまず詳細を聞くだけ聞いてみることにした。

 

 数ヶ月後、役人は岡山市の沖合に浮かぶ船にいた。

男性が実際にやって見せるのでぜひ来てほしいといったのだ。上司を説得し、同僚と業務を調整し、なんとか来ることができた。

船の上には手紙をくれた男性と、別の男性が1人。曰く、この方法は協力してくれる男性が少なくとも1名は必要なのだという。2人は静かに手を合わせると、祈るように

「おっさん、わしらはやるぜ。見守っていてくれや。」

つぶやき、徐に服を脱ぎ始め、役人が止めるのも聞かず、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

持って来たいちぢく浣腸を3本ずつ入れあった。
しばらくしたら、けつの穴がひくひくして来るし、糞が出口を求めて腹の中でぐるぐるしている。
浮浪者のおっさんにけつの穴をなめさせながら、兄ちゃんのけつの穴を舐めてたら、
先に兄ちゃんがわしの口に糞をドバーっと出して来た。
それと同時におっさんもわしも糞を出したんや。もう顔中、糞まみれや、
3人で出した糞を手で掬いながらお互いの体にぬりあったり、
糞まみれのちんぽを舐めあって小便で浣腸したりした。ああ~~たまらねえぜ。
しばらくやりまくってから又浣腸をしあうともう気が狂う程気持ちええんじゃ。
浮浪者のおっさんのけつの穴にわしのちんぽを突うずるっ込んでやると
けつの穴が糞と小便でずるずるして気持ちが良い。
にいちゃんもおっさんの口にちんぽ突っ込んで腰をつかって居る。
糞まみれのおっさんのちんぽを掻きながら、思い切り射精したんや。
それからは、もうめちゃくちゃにおっさんと兄ちゃんの糞ちんぽを舐めあい、
糞を塗りあい、二回も男汁を出した。もう一度やりたいぜ。
やはり大勢で糞まみれになると最高やで。こんな、変態親父と糞あそびしないか。
ああ~~早く糞まみれになろうぜ。
岡山の県北であえる奴なら最高や。わしは163*90*53,おっさんは165*75*60、や
糞まみれでやりたいやつ、至急、メールくれや。
土方姿のまま浣腸して、糞だらけでやろうや。

瀬戸内はいいところです。海の幸は豊富だし、景色も綺麗です。岡山も行ったことないですがきっといい街だと思います。

以上

飲酒してアニメ見て泣きたくなった話

オタク、アニメを見る

アマプラに入ってるので体感では久しぶりにアニメを見ました。別に見たい作品があるわけでもなく、わざわざ会費を払ってるのだからたまには見て元を取るかという程度の動機です。


TLの信頼できるフォロイー*1が「この素晴らしい世界に祝福を」なるアニメ(以下「このすば」とします)について、「このすば、見る前はただの異世界転生ものかと思ってたけど実際に見たら面白かった*2」みたいな感じのツイートをしていた記憶があったので、せっかくなので見ることにしました。*3

 

ところでアニメを見る時は日々の瑣末なストレス要因に邪魔されたくないので大体適度に酒を入れて見るのですが、いざ見てみると酒の影響もあって中々面白い。
食わず嫌いせずに色々体験する重要さを実感しつつ、ゲラゲラ笑いながら見ていました*4。ヒロインの1人にアクアというキャラがいるのですが、アクアが檻に入れられた上で檻ごと湖の水に浸けられていたところにワニが群がり、アクアが興奮したチンパンジーみたいな声をあげてるシーンが特に面白かったです。小学生だった頃、チャップリンのDVDが安売りされてたのを母親が買ってきて家族で見た思い出が蘇りました。
ちなみに比較動画が上がっています。*5

冷静になった結果

見ている間は良かったのですが、見終わって酔いも醒めて冷静になった頭で状況を捉え直すと、片やカズマ(主人公)は引きこもりの高校生だったのが異世界に飛ばされてもなんやかんやで仲間にも恵まれて上手いこと生活していて、片や1人酒を片手に部屋でアニメを見るオタク。

過ぎ去った青春時代に未練がましく今も執着し、現実から目を背けていても歳だけは重ねられていく。周りの人間は自分が立ち止まっている間にも社会の中で居場所を獲得して大人になっていく。かつて見た大人の背中を、これまでも、これからも、追い続けるのだろうか。
 
などと自問しているうちに泣きたくなったのでもう一本開けて飲み干してから寝ました。
 

教訓:異世界転生ものは自分の現実と比較するな

 
以上

*1:「フォローしている人」の意。employerとemployeeやexaminerとexamineeなどからの類推か。

*2:オタクはこのようにツイートの主題、〇〇という構文をよく使う。

*3:書いていたらちょうど以下のようなツイートが流れてきた。3期があればまたゲラゲラ笑いながら見たい。

*4:顔芸が秀逸だった。余談だが同じ監督が担当したアニメ「プリンセスコネクト!Re:Dive」も時々挟まる顔芸が面白い。

*5:何回聴いてもチンパンジー。この動画でこのすばを意識した気がする。

君キンタマにムヒを塗りたまふことなかれ

君はキンタマにムヒを塗ったことがあるか。

私はある。

 

言われてみれば当然のことかもしれませんが、人間の体は部位によって薬の吸収速度が違います。

例えば、点滴は静脈に直接薬を注射するので、飲み薬にしても吸収されにくい薬を体に届けることができますし、ニトログリセリンは舌の下(激ウマギャグ)に置いて溶かす舌下錠という方法で心臓発作の薬として使われます。舌の裏には血管が多いので、すばやく吸収される特徴があるそうで、まさに心臓発作のようにすぐに効き目が現れてほしい薬にはうってつけということです。
また、坐薬は肛門や膣に対して使いますが、吸収が速く、患部が肛門や膣に近ければより効率的に薬を届けられる場合もある、飲み薬を服用できない場合にも使えるといった利点があります。
一方、湿布のように皮膚に貼る薬は、吸収が遅い分、効果を長続きさせることができます。

では、皮膚の吸収効率は身体中どこも同じかといえばそんなこともなく、例えば足の裏や手のひらは非常に吸収されにくく、顔はかなり吸収されやすいというように様々です。

その中でも最も吸収されやすい部位こそがキンタマです。

肘の内側を基準とした場合、吸収性が42倍という話はキンタマに明るい人(キンタマニアとしましょう)にはよく知られているでしょうし、少し調べた程度の人(ビギナーキンタマニアとしましょう)も知っていることがほとんどでしょう。

ところで、キンタマというのはなにかとかゆくなるもので、だからこそデリケアエムズなんかが世に出たのでしょうが、かゆみを抑えるという目的だけなら普通のムヒなりで事足ります。効能にもしっかりかゆみと書いてありますし、使用上の注意にも粘膜や目の周囲には使うなとは書いてありますが、キンタマは皮膚ですし目の周囲でもありません。

とはいえ、ビギナーキンタマニアとして吸収性42倍という情報を把握していたので、さすがに腕を蚊に刺された時のように塗りたくるのは憚られます。

そこで、指に塗った上で指からキンタマに移すことで量を抑えるという手法を考案しました。

試しにムヒを指に少し塗ってキンタマに移してみましたが、あまり効果を感じません。そこで、若干多めに塗って同じようにキンタマに移すと、腕に塗った時のような清涼感がキンタマに広がります。

ところが、すぐに清涼感は強まり、もはや痛みになりました。刺すような痛みです。たしかに痒みは感じなくなったがもはやそれどころではない。痛い。結局、数分間キンタマの痛みに苦しむことになりました。まあそれからも痒みは出なかったので効果はあったと思う。

 

今振り返ってみれば、吸収には時間がかかるので、最初に塗った時点でしばらく待って様子を見るべきだったのでしょう。次回は十分に時間をかけて挑戦しようと思います。みなさんもキンタマにムヒを塗る場合はよかったら参考にしてくださいね。

 

そもそもキンタマにムヒを塗るな。

以上