君キンタマにムヒを塗りたまふことなかれ

君はキンタマにムヒを塗ったことがあるか。

私はある。

 

言われてみれば当然のことかもしれませんが、人間の体は部位によって薬の吸収速度が違います。

例えば、点滴は静脈に直接薬を注射するので、飲み薬にしても吸収されにくい薬を体に届けることができますし、ニトログリセリンは舌の下(激ウマギャグ)に置いて溶かす舌下錠という方法で心臓発作の薬として使われます。舌の裏には血管が多いので、すばやく吸収される特徴があるそうで、まさに心臓発作のようにすぐに効き目が現れてほしい薬にはうってつけということです。
また、坐薬は肛門や膣に対して使いますが、吸収が速く、患部が肛門や膣に近ければより効率的に薬を届けられる場合もある、飲み薬を服用できない場合にも使えるといった利点があります。
一方、湿布のように皮膚に貼る薬は、吸収が遅い分、効果を長続きさせることができます。

では、皮膚の吸収効率は身体中どこも同じかといえばそんなこともなく、例えば足の裏や手のひらは非常に吸収されにくく、顔はかなり吸収されやすいというように様々です。

その中でも最も吸収されやすい部位こそがキンタマです。

肘の内側を基準とした場合、吸収性が42倍という話はキンタマに明るい人(キンタマニアとしましょう)にはよく知られているでしょうし、少し調べた程度の人(ビギナーキンタマニアとしましょう)も知っていることがほとんどでしょう。

ところで、キンタマというのはなにかとかゆくなるもので、だからこそデリケアエムズなんかが世に出たのでしょうが、かゆみを抑えるという目的だけなら普通のムヒなりで事足ります。効能にもしっかりかゆみと書いてありますし、使用上の注意にも粘膜や目の周囲には使うなとは書いてありますが、キンタマは皮膚ですし目の周囲でもありません。

とはいえ、ビギナーキンタマニアとして吸収性42倍という情報を把握していたので、さすがに腕を蚊に刺された時のように塗りたくるのは憚られます。

そこで、指に塗った上で指からキンタマに移すことで量を抑えるという手法を考案しました。

試しにムヒを指に少し塗ってキンタマに移してみましたが、あまり効果を感じません。そこで、若干多めに塗って同じようにキンタマに移すと、腕に塗った時のような清涼感がキンタマに広がります。

ところが、すぐに清涼感は強まり、もはや痛みになりました。刺すような痛みです。たしかに痒みは感じなくなったがもはやそれどころではない。痛い。結局、数分間キンタマの痛みに苦しむことになりました。まあそれからも痒みは出なかったので効果はあったと思う。

 

今振り返ってみれば、吸収には時間がかかるので、最初に塗った時点でしばらく待って様子を見るべきだったのでしょう。次回は十分に時間をかけて挑戦しようと思います。みなさんもキンタマにムヒを塗る場合はよかったら参考にしてくださいね。

 

そもそもキンタマにムヒを塗るな。

以上