アメリカ大統領選について思うこと

アメリカ大統領選がアツい。

両者激しい接戦を繰り広げ、双方が勝利宣言をする始末だ。エンターテイメントとして実に完成度が高い。やはりハリウッドを抱え世界のエンターテインメントを牛耳ってきた国は選挙もエンターテイメントにすることに余念がないのだろう。

ましてやプロレスにも造詣の深いトランプ大統領のことだ。

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トランプ大統領が負ければおそらく法廷闘争に持ち込むとされているが、これも彼なりの場外乱闘ということだろう。

それに比べて日本の選挙ときたら、投票終了即当確が出た前回の都知事選を振り返るに、実に恥ずかしい。我々もせめてあの赤い帽子をかぶるところから始めた方がいいんじゃないだろうか。

この選挙の展開を振り返ると、メディアの報道をみるにバイデン前副大統領が優勢かと思いきや蓋を開けてみるとトランプ大統領が健闘し一時は優勢になるも、終盤になって都市部の郵便投票の開票が進むにつれて次第に都市部からの支持が大きいバイデン候補が激しい追い上げを見せる展開となった。この記事を書いている段階ではいまだ決着がついていない。

勝者はバイデン

しかし、この選挙、実は戦う前から結末は決まっていたのだ。トランプ大統領といえば、我が国の安倍前首相と非常に親密な関係にあったことで知られている。

 これほど親密な関係にあった安倍前首相とトランプ大統領。太平洋の海底数千メートルに敷設された日米ホットラインでは、広大な海を挟んで日夜2人の熱い言葉が交わされていたに違いない。両氏は任期が終わるのも比較的近く、来期も一緒に国家元首の座に就き、日米の関係をさらに密接にしていこうと誓い合っていたと考えるのが妥当だろう。

そんな中、突然の辞意表明。トランプ大統領の受けた衝撃は察するに余りある。毎晩のように言葉を交わした遠距離恋愛の相手が突然一方的に別れを切り出したのだ。好物とされるボリュームたっぷりのハンバーガーを食べてもきっと胸焼けを起こしていたことだろう。

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それでも、彼には戦わなければならない理由があった。一貫して強い男を演じてきたトランプ大統領。その強さがたとえ虚構であったとしても、虚構を貫き通すことこそが強さなのだ。シンゾーが日本の首相に返り咲く日が来ることなどもはや来るはずがないと分かっていても、彼にはシンゾーの帰りを待ち続ける以外の選択肢はない。仮に大統領選という勝負を勝ち取ったところで、シンゾーとホワイトハウスで会うことが叶わぬ願いだと知っても、

ホワイトハウスはいつでもお前を待っているぞ」

というメッセージを日本から見ているシンゾーに送る。それが、不動産王として成り上がり、財産、名誉、地位を獲得した、ドナルド・J・トランプという男の、安倍晋三に対する最後の義理なのだ。

しかし悲しいかな、シンゾーという精神的支柱を失ったトランプには、もはやこの選挙戦を最後まで戦い抜くパワーなど残っていなかったのだ。それでも、老体に鞭を打ち、コロナ感染を乗り越え、最後の体力を振り絞ってアメリカ全土を駆け回り遊説を行ったトランプ大統領

破産と復活を繰り返してきた彼のことだ。冷静に自分の体力を見つめ、自分がこの勝負を戦い抜くリソースを持ち合わせていないこと、すなわちこの勝負に乗れば玉砕を覚悟せねばならないことなど知っていたに違いない。それでも、根性と気力で戦い続け、遂には最高裁で不正選挙の訴えが棄却されたところで刀折れ矢尽き、立ち往生する。やがて裁判所の前にはその時の彼の姿を彫った銅像が設置されるに違いない。銅像はきっとアメリカの新たな観光名所となることだろう。

 

余談だが、どうもインターネットには国家元首の陰茎開示を求める動きがあるようだ。バイデン候補が大統領に就任すれば#ちんぽを見せろジョーバイデンということになるのだろう。こっちの方が語感がいいし多分バイデンが勝つと思う。

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選挙戦が終わったらハワイあたりで両夫婦揃ってゴルフとバーベキューしてたりしそう

 

以上